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日本と中国の友好を願って活動する日本中国友好協会玄界灘(宗像・北粕屋)支部

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季刊中国 第101号 2010年夏季号』部分紹介

*巻頭言 千坂純
「米軍普天間基地問題は、一つの基地をどうするかではない。日本がアジアの中でどういう道を歩もうとするのか?周辺国に軍拡競争をあおり、緊張の絶えない道を進むのか?それとも軍縮と平和友好の道を開くのか? 問うている。」
<紹介者石津の一言=時宜を得た提起。普天間基地と日米安保体制の結びつきを、賛否者それぞれが互いに明らかにし合うべき責任を強く感じた。>

*中国のマルクス経済学は研究はどうなっているか 宮川彰
 はじめに
一、近年の論争再燃の歴史的背景
 急激な市場化の歪みに対する「新左派」からの批判
(一)議論再燃の背景――市場制セクターによる公有制セクターの凌駕
  公有制セクターの比重の凋落
  非公有制セクターの圧倒的趨勢
(二)資本主義セクター台頭への構造的転換点
  個人経済の私有財産の容認――第一の市場経済的転換
  資本主義搾取の容認と私有財産の略取へーー第二の資本主義的転換
  こうして「パンドラの箱」は開かれた
  資本主義搾取と私有財産略取の号砲が放たれた
二、「新左派」の重鎮劉国光の新自由主義派批判――マルクス経済学の危機感
(一)劉国光旋風と論争の再燃
(1)西方経済学がマルクス主義経済学を凌駕している
(2)新自由主義経済学を正しく批判すべきである
(3)マル経と西方経済学との関係
(二)資本主義的改革派による反撃
  「窓紙は突き破られた」
三、「新左派」と「新制度派」との対立とその争点
(一)中国経済学界の諸対立陣営の勢力図
 (1)「新制度派」(近代経済学・新自由主義派)
 (2)「新左派」
 (3)両陣営に橋渡しを志向する「労働価値論発展派」「中間派・折衷派」等
(二)論争の対立の焦点
 (1)改革の目標
(2)所有制改革
(3)市場化の功罪評価
(4)分配方式
(5)効率性と公平性
四、マルクス価値・分配論の中国的特色ある適用の試みーー発展かそれとも修正か
 分配原理をめぐる中国学者の主張の吟味
(一)多様な階級や階層に応じた複数の分配方式の要請
(二)「労働価値論発展派」による生産要素論との「統一」の試み
 (1)銭伯海
(2)祭継明
媒介環によるすり替えのロジックを警戒せよ
結びにかえてーー中国的特色のある理論発展かそれとも修正か

<紹介者石津感想=中国にいて、中国が実質的に格差を拡大する経済制度の中にいることを骨身に染みて感受させられている。だからこの論文を通して中国の資本主義的問題を学問的に少し確認できた。特に最後辺に書かれた内容を何度も読み返したい。単なる「希望」を前提にした建前に終らせない理論研究が中国内外で一層進
み、私ら素人の多くもまた率直に語らえるようになることを希望したい。>

*房子・車子・孩子  “子”をめぐる北京生活事情   及川淳子
三子(房子=家・車子=車・孩子=子ども)
 色々な「子」
五子(票子=お金・房子=住宅・車・妻子=妻・子)
他に、位子=社会的地位・面子=メンツ・身子=体の健康
中国でも日本でも庶民の話題は同じだということだ。

<紹介者石津の一言=何のために働くか、何のために生きるか、はいつでもどこでもテーマになる。日本で3万人以上の自殺者が12年間続いているとか。中国では具体数を見ることは出来ないが、多数の自殺者の存在を窺わせる文にも出会った。一方にささやかにして且つ壮大な夢が絶えず語られている。夢実現のために教え子であ
る中国人学生も日々がんばっている。どこかで叶わぬ夢だと思い知らされた時、若者の日常も崩れていくのだろう...>

*南京のあたたかさに触れる旅――南京から日中関係の光を見る 牧野佳奈子
南京=暗く、しかし美しい街
日本兵の視点に立つ
過去と現実、未来の狭間で
憎しみは癒せるか
心の壁
歴史から何を学ぶか
未来のために必要なもの

<紹介者石津の一言=著者も指摘する「教訓」は虐殺記念館の出口近くの壁にも書かれている。その「教訓」部分も改めて思い出した。「不再戦の思想」は、『日本国憲法9条』が指し示している「国際紛争を解決する手段として武力を行使するやり方を真っ向から否定する」ことで首尾一貫する。「武力が弱かった」から侵略され
たのも事実だ。だが、今日の世界の潮流からいえば、その「弱さ」を「軍の強さ」に変えることを求めることではなかろう。いかなる国にあっても武力を否定する国内世論・国際世論の形成を訴え続けることであると考えさせられた。
>
*新歳時記 夏の巻 清明節に結び合う絆 辻雄二
春節と儒教精神
結び合う絆
清明節の小景
「杏花村」をめぐって
「暦の二十四節季では、清明・穀雨・立夏と続く。人々は先祖との絆を結び合い、今も昔も変わらずに野に出て田畑を耕す日常に生きるエネルギーを蓄えて立夏を迎えたのだろう」
<紹介者石津の感想=田舎を求めている日本人は、中国の「杏花村」への憧れともつながっているのだろうか。緑に憧れ求めて進む。実益の農業へのやる気もある。が、緑に終始囲まれた生き方を望んでいない人もいよう。趣味的な緑への憧れが薄人のいそうだ。>

*「ツバキ」 中国と日本を結ぶ花  浦辺とう子
ツバキの分類と中国のツバキの分布
海石榴から山茶
文学の中の山茶
山茶花にまつわる習慣と代表的古樹
中国におけるツバキを巡る現在の認識

<紹介者石津の感想=何も知らなかったこと。遠く離れた我家の庭の話だが、父が垣根として高く聳えさせた椿の花が冬の寒空に健気に凛と咲く姿を思い出すことにはなった。>

*中国文学あれこれ 90
動漫新人類の小説世界 郭敬明「小時代」シリーズを読む    上原かおり
はじめに 『人民文学』品切れに
郭敬明  作家・編集長・出版プロデューサーとして
『小時代』シリーズを読む
 少女漫画的娯楽として
 キャラクターの媒介として
おわりに

<紹介者石津の感想=私達の知らない中国である。今後知る機会すらない気もする。それは今の日本の「オタク系文化」、若者文化に疎い事実と重なっていそうだ。>

*中国は日米同盟をどう見ているか  石田聡
民主党政権をどう見るか
普天間問題で活発な論評
核持ち込み密約をめぐって
八重山諸島をねらう米軍と自衛隊
「周辺有事」の危険をつく
軍事力依存の大きな危険
日米中の関係は単純ではない
日中両国民の相互理解の道は?

<紹介者石津の感想=著者は、「日中関係を正確に見る努力は欠かせない」と記し、具体的な中国側の資料を並べている。日米安保条約50年の今に至っても尚「核の抑止力、米軍の抑止力」を挙げて迎合するしか策を持たない民主党政府を静かに批判しているのだと思った。武力に武力で対抗する悪循環をどこで断ち切るか。『憲
法9条の精神』を掲げ続けることだと理解した。>

*中国内外大事記 2010年1月~3月
*読者の声・編集後記
<紹介者石津の感想=読者の声はかなり学習した人の感想が載る。その「声」にも私は深く学ばせて貰っている。>


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